根拠なき勢いからの出発
始めたころ
私が「整体」の勉強を始めて2年くらい過ぎた頃のこと。
当時、「そろそろ開業するか…」と考えている時期で、仕事が
ヒマになれば物件探しにいそしんでいました。
(その頃の仕事というのは、イベント会場などで企業のブースを
設営する大工であり、ある時は昼夜を問わず仕事をしていました)
また、週に1回くらいのペースで東京は三鷹にあるO先生の施術所に
行き、研鑽を積ませていただいていた時期でもあります。
そんなある日、O先生から「田村君、出張行ってくれ」と言われました。
それは、その当時の私にとって願ってもないチャンスでした。
なぜなら、それをキッカケに「自分のクライアント」が増えることに
つなげられる……そういう計算がはたらいたからです。
当然「はい!行きます!」と返事をしました。
そのすぐあとに、O先生から予想もつかない行き先を告げられました……。

現実を知る
勉強し始めのころから、私は知り合いはじめ機会あるたびにいろいろな方の
身体を借りて、実地訓練をしていました。
「腕を磨きたい」
そういう意欲はかなり強くありましたから、どん欲に知識を吸収し、すぐに
それを使うといった感じでした。
ですから、その出張にも多少の緊張感はあるものの、それ以上に実地に
調整をできる喜びみたいなものがあふれていました。
ビギナーにありがちな、「根拠なき勢い」というやつですね。
でも、「根拠」がないだけに恐れもない。
そういう状態だったワケですが
……そこで私が経験したことは、いまでもとても大きな教訓となっています。
その出張先は「病院」でした。
詳細はここでは支障があるため書けませんが、医療の現実とともに、
この「整体」という仕事がいったい何を扱っているのか?を、深く
知ることになったのです。
人間とは?
生命とは?
その儚さと悲しみ。
そのたくましさと喜び。
そういったことを、身にしみて実感させられることになったのです。
その時お会いさせていただいたご家族には感謝の言葉をいただきました。
「いままでありがとうございました」と……。
人を知る
医療の現実、「病む」ということの意味、生命の儚さ……その時期のことは
いまでも時折思い出します。
時は移り誰も知人などいない、まったく知らない土地であえて開業する
ことにしました。
あてにする人などもともといないこともあり、「自分でどこまでできるか」
を試してみよう…かっこよくいえば、そういう気持ちが強くありました。
とはいえ、自分を過大評価していたのではなく、むしろ実力がないからこそ
そうする必要を感じたんですね。
「整体の基礎」というのは、やはり最低でも10年くらいはかけてつくるもの。
どういう意識で「整体」をしていくかにもよりますが、私はそう思っています。
ビルを建てるのでもそうですが、やはり「基礎」が重要です。
しっかりとした「基礎」が土台にあるからこそ、巨大なビルが立つのです。
生きている人間は、いつも変化しています。
笑えば身体はゆるみ、怒れば緊張します。
冷えれば血管は収縮し、熱くなれば拡がります。
そういう身体の原則を、深く知ること。
また、同じ「腰の痛み」でも、人により場合によりその「性質」は
ちがってきます。
ある人は足を上げると痛む。
でも、ある人は足を上げて降ろすと痛む。
寝て起きる時に痛むこと人もいれば、
起きてしゃがむ時に痛む人もいる。
よくよく観れば同じ「腰の痛み」でも千差万別であることに
気づきます。
そしてこれは、「腰の痛み」だけではありません。
そういう身体の個性を深く知ること。
呼吸のしかた
動き方
まばたきのしかた
など、人それぞれに個性があり、その個性はその方独自のものとなって
「姿勢」として表現されます。
「整体の基礎」とはこのようなこと、つまり「人を知る」という
ところにあります。

【TAMURATIC】でできること
「身体のゆがみ」とよくいいますね。
この「ゆがみ」をまっすぐにすることが「整体」……。
もしかしたらあなたも、こう思われているでしょうか?
確かに、不調の多い身体というのは「ゆがみ」の多い身体である
場合がとても多い。
ただ誤解してはいけないと思うのは、身体はゆがむようにできていて、
その「ゆがみ」が固定されて動きが停滞した時が問題となるのです。
「ゆがむ」こと自体は自然な生理現象ですから、それをただまっすぐにすれば
いいということはありません。
その「ゆがみ」をうまく活用していく、そういう視点が「整体」するためには
大事なことなのです。
その固定点というのは、全身の文字どおり「点」としてあったりします。
「ツボ」なども、そういう「点」のひとつです。
あるいは、お腹に固まりとしてあったりします。
だいたいはそこに触れると、いい気持ちはしません。
皮膚の浅いところにあったり、筋肉の奥深いところにあったり……
本当にさまざまです。
なぜそういうものができるのか?は、このホームページでいろいろ
な角度から説明しますが、ここで知っておいてほしいことはそれらは…
すべてはあなた自身の身体にあるもの
だということです。
あなた自身の身体にあるのですから、それをつくることができるのは
他ならぬ「あなた自身」しかいない、ということになりますね?
それは何かの悪習慣(食べ過ぎなど)だったり、偏った身体の使い方だったり…
そういったことだけでなく、口から出す言葉の使い方や、考え方のクセ…など
も関係してたりするものです。
意外かもしれませんが、目にするもの、耳で聞くものも、固まりや偏りを
つくることにもつながっている…のですね。
これは私がこれまで学んだこと、身体均整法をはじめ、整体や操体、
潜在意識や心理学、東洋や西洋のさまざまなセラピーメソッドを通して
いえることです。
【TAMURATIC】というのは、ただ「その場の癒し」を提供する場でもなければ
「痛み」や「コリ」をゆるめるだけの場所ではありません。
もう少し深く突っ込んだところから、あなた自身の「自然治癒のはたらき」を
ひきだすことを目的とした場処です。
その「自然治癒のはたらき」は、あなた自身の身体にしっかりとあるもの。
まずはその事実に、気づくことから始めていきます。
「症状」や「病名」、「痛み」や「コリ」……そんなことにとらわれていても
しかたありません。
もっと大切なもの、もっと必要なものがあります。
停滞した一切の「流れ」を、滑らかに循環させていく。
…そういう視点をもって、【TAMURATIC】は活動しています。
