骨盤(1)
骨盤の調整
その大小の差はありますが、ほとんど誰にでも「骨盤」にゆがみがある、ということがボクのこれまでの経験、そして多くの手技療法の事例などから共通していえることです。
日常の範囲内で動き、変化している場合の「ゆがみ」は、実は大きな問題ではありません。
むしろ、その「ゆがみ」が固定して動きがなくなった状態である時に生体にネガティブな影響を与えることになります。
「骨盤」の調整は
1、形
2、動き
3、力
という3つの観点を主体に「身体調整」を行います。
ここでは、その概略を説明させていただきます。
1、形
脳の働きや内臓の位置関係がそうであるように、「骨盤」もまた左右がちがった働きをしています。
つまり、「形を整える=左右均等の位置にする」ということではなく、「その働きを全うしやすいような状態に整える」ことを目標に調整を加えます。
それにより本来の働きが引き出されれば、その結果として「形の美しさ」へと結びつくことになります。
これは「骨盤」に限らずですが、生体のバランスは「こうであるべき」という一方向の固定したフォルムをとるものではありません。
ある人にとっていいことが、別の人にはあてはまらない場合も多くありますから、「骨盤」についても限局した「形」にとらわれないことが必要でしょう。
2、動き
「骨盤」の左右の位置関係は必ずしも同じでなくともいいのですが、「動き」は左右が同じであることが必要です。
なぜなら、「動き」の停滞が固定した「ゆがみ」につながるからです。
「動き」が健やかであれば、位置は必要があれば自然に戻る、といってもいいかもしれません。
具体的には、仰臥位(あおむけ)と伏臥位(うつぶせ)で、上下左右、そして「骨盤」で特徴的な「開閉」という運動様式などさまざまな角度から調べていきます。
3、力
「開閉」「前後」「左右」「上下」など、複合的な運動をする「骨盤」も、動いては戻っていくその「力」が根底にあることで正常な活動が営まれています。
「骨盤」の中心に位置する「仙骨」は、古来「神聖な骨」として扱われ、生命の根源的エネルギーといわれるクンダリーニエネルギーと深く関わっていますが、この「仙骨」に潜むパワーが、脊柱を介して全神経システムに多大な影響を与えています。
また、女性に多い骨盤腔内の腫瘍などさまざまな症状は、多くは蓄積されて使われないエネルギーによって起こると整体では考えます。
生体を根底で動かす「力」のコントロールが、特に女性の健康にとっては重要なのです。

