背骨と症状の関係(2)
1側・2側・3(4)側
異常の場を把握するために、身体均整法や整体では多くの「観察」手法があります。
その「観察」の中心が「背骨」であり、「背骨」に触れて……
・現在の各内臓の機能状況
・今後各内臓の機能回復状況
・各内臓のエネルギー的な「勢い」のあるなし
・心理的感情的な「硬結」の状況
・過去の打撲などの影響度合い
・運動や知覚の状況
などを読みとり、実際の調整へとつなげていきます。
このような状況を表現する「場」のラインを、身体均整法では
1側・2側・3(4)側
と呼称しています。
棘突起(要するに背骨のこと)の中心、つまり経絡でいう督脈ラインを棘上線。
その縁から、本人の親指の幅外に1側。
さらに親指幅外いったところに2側。
その縁から親指半分いったところに3側。
さらに親指半分のところに4側。
実際には身体により必ずしも一致しませんが、基本的にはこのようになっています。
「一致しない」というのは、生体は機械のようにキチンとした規格があるわけではなく、顔の表情がちがうように「背骨」もそれぞれ表情があります。
棘突起だけでも、大きい小さい、左右に寄っていたり捻れていたり、出っ張りや陥没、浮き沈み、熱の強弱、硬直や弛緩、鈍りなど、実に多彩な表現をします。
この棘突起の状況と「1–2–3–4側」の状況は決して無関係ではなく、常にその状況は流転しているといえるでしょう。
ひとつの「背骨」という部分から全体を観て、また全体からそのひとつの「背骨」を観る。
あるひとつの「背骨」の捻れが何を意味するのか、またその捻れが生体全体においてどのような役割をしているのか……こういう観点が、生体の力を引き出すには重要なのです。
整体創始者・野口晴哉氏の言葉を引用すると…
「人体を一の全体として感じ常にその全体としての体に対して操法しているのだということがわかった。それは決して分解分析による解剖的人体観ではない。生きて動いて絶えず変化している人体そのものを観ている。……」(整體操法読本・巻一より)
作用と役割
身体均整法では「1–2–3–4側」の作用と役割を以下のように定めています。
| 1側 | 神経系・生殖系 | 迷走神経の調整 |
|---|---|---|
| 2側 | 運動系・消化器系・循環器系 | 骨格のゆがみ・痛みの調整 |
| 3側 | 泌尿器系・呼吸器系 | 内臓の調整 |
| 4側 | 運動系、リンパ系、交感神経 | 痛みの調整 |

