頭部(3)
身体の記憶
これは「頭部」に限ったことではありませんが、外部から受けたダメージ、つまり転倒、事故、強打などの影響が、深く身体に形成されることがあります。
表面的なダメージ、あるいは心理的なショック自体は消失したとしても、「そこ」に残存する確かな収縮感覚…それは結果として組織の癒着や体液循環の不良、神経系の潜在的な興奮の元となっている場合も多くあります。

こうした深い「身体の記憶」が、時としてまったくそのダメージ部位と関係のないような処に発現(たとえば腰や胃腸など)し、痛みを起こすこともしばしば見受けられます。
「頭部」を触れていると、そこだけ深く冷たい感覚がしたり、逆に他の部位よりも焼跡のような熱さが感じられたり、表面はゆるんでいるのに深部が硬化していたりして、それが変化しにくい場合があります。
自覚のあるなしを問わず、そうした場合過去の打撲的ダメージを身体が記憶していることが多く、 その部位の変化を促すことで、深い疲労感や引きずっていた痛みなどが軽快することもあります。
情報ネットワーク
「頭部」にも、いくつかの主要な「経絡」と呼ばれるエネルギーラインが流れています。
身体均整法では
□頭部中心線上(督脈)……脊髄神経、頭脳系、呼吸器系、生殖器系を整える
□内眉線上(膀胱経)……脳神経系、消化器系を整える
□眼球の中心線上(頭部胆経の内側線)……神経系、痛み、泌尿器系を整える
□外眉線上(頭部胆経の外側線)……炎症、循環器系を整える
として、各ライン上の経穴(ツボ)に調整を加えていきます。
「経絡」の調整は「気」の情報ネットワークの整備であり、生体のエネルギーを高めることに役立ちます。

下垂体・松果体
脳脊髄液で満たされた脳の空洞を脳室といいますが、そのうちの第3脳室の壁にあたる部位に下垂体と松果体と呼ばれる器官があります。
中国の伝統では上丹田、インドではアジュナーチャクラに相当し、直感の源であり精神の主座とされている場所でもあります。
下垂体は、そのすぐ上に位置する視床下部とのネットワークにより、成長、生殖、血糖、ストレス反応など現時点ではおよそ10種類のホルモンを分泌しているとされています。
視床下部は自律神経系の最高中枢であり、全身の調節を司る器官として極めて重要です。
また松果体は頭部のほぼ中央に位置し、その機能の多くは現代においても謎が多い器官でありホルモン腺ですが、古来、たとえばデカルトが「心の本拠地」と呼び、インドでは「第三の眼」と直観的に重要視されてきました。
メラトニンを分泌する体内時計の拠点であり、現在では、生殖、成長、体温、血圧、筋肉運動、睡眠、腫瘍の成長、気分、免疫系などに影響を与え長寿にも関係するとされています。
チャクラでいえば、アジュナーチャクラとともに、「1000の花弁を持つ蓮」と呼ばれ、人間にとって最も重要なエネルギーセンターといわれるサハスラーラチャクラに関係しています。
「身体調整」では、最初にまず下垂体や松果体のストレスを軽減させます。
足首周辺の3つのポイントの痛みが、軽減ないし消失することで、生体に蓄積した無意識的なストレスが軽くなったことを実感することができます。
それにより、より深く、よりクリアな脳脊髄液の循環を誘導し、生体秩序の回復を促します。

